半年間、本指名した風俗嬢の話

去年の夏頃に私は大阪の某所ホテヘル店にて彼女と出会った。

 

れんかちゃん。

 

彼女は21歳で顔も体型も何となく阿部乃みくに似てる。


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私が大学生の時には中学生だったわけで、

私が高校生の時には小学生だったわけで、

私が中学生の時には、まあそういうことである。

 

 

そんな彼女の得意技はフェラ。

 

しかし彼女のフェラは他とは違った。

 

 

ローリングフェラ。

 

ローリングフェラとは舌をちんぽこに絡めながら刺激するものらしい。

 

今までそんな言葉がこの世に存在することすら知らなかった。

 

高校の時にやりちんの友達にやり方を教えてもらったらしい。

 

 

とにかくこのローリングフェラが気持ち良すぎてヤヴァイ。

 

その気持ちよさは彼女がローリングしているのか、私がローリングしているのかがわからなくなるほどである。

 

そう。かつて地動説か天動説が対立したように。

  

しかし彼女が咥えているだけで、私がローリングしていたらそれはそれでヤヴァイと思う。

 

 

プレイのテクもさることながら、彼女は普通に話していても感じが良い。

 

私はこれまで風俗でリピートをしたことがなかったが、彼女で初めて本指名としてリピートをすることになった。

  

その日私は彼女に、おーいお茶を差し入れした。

 

理由はラベルに俳句が書かれているので、もし会話の糸口が掴めず絶望的に気まずい空気になりそうになったら会話のネタにしようと思ったからである。

 

幸いそんな場面は現れなかった。

 

だけど、おーいお茶は一応毎回買って行き、ラベルの俳句を読むことは二人の恒例になった。

 

二回目に指名した時、準備が整い控え室から私の前に現れた彼女になんとなく「元気にしてた?」と聞いてみたら、「元気じゃないよ~」と返ってきた。

 

冗談交じりに答えていたが、よくよく話を聞くとはずれの客に連続で当たってしまい、機嫌が悪いらしい。

 

「だから来てくれてよかった」

 

いや。惚れてまうやろ。

 

プレイ後にまたその話に戻り、「まあ大変よな。」と言いながら例のごとくお茶を渡すとラベルの俳句に

 

"入道雲 涙はすぐに 止むだろう"

 

と書かれていて彼女は「悲しいこともいつかは終わるんやね」と妙に納得していた。

  

 

それからも彼女を定期的に指名し、プレイの前後には他愛もない話を楽しんだ。

 

小学校の時の給食の話、彼女が好きなポケモンの話、たまにちょっと真面目な話をしたりした。

 

特にポケモンの話は印象的でジェネレーションギャップしかなかった。

 

彼女が初めてやったポケモンのゲームは「パール」、私は「赤版」。

 

今度リメイクされるポケモンスナップも元々は64のゲームだなんて彼女は知らない。

 

私がルビサファの秘密基地が楽しかったと言ってみたら、

 

「秘密基地ってなに?」

 

どうやら秘密基地はルビサファにしかないお楽しみ要素らしい。

 

ルビサファの秘密基地とは、自分が作った秘密基地に訪れた友達とポケモンバトルができる機能である。

 

ただし秘密基地の作成者はCPUとして存在するので実際に対戦はできない。

 

そしてお互いの秘密基地のデータを送り合うのに、ゲームボーイアドバンス同士を通信ケーブルで繋げる必要がある。レコードを混ぜるというやつだ。

 

この一連の流れを説明をすると

 

「レコードを混ぜる?」

ゲームボーイアドバンス?」

「通信ケーブル?」

 

と質問責めにあった。

 

逆に私は今のポケモンのことを知らなかった。

 

「メガ進化?」

「剣盾?」

「無印?」

 

 

そんな彼女が1月いっぱいでお店を辞めることになった。

 

目標のお金が貯まったから辞めて、カフェで働くらしい。

 

 

そして1月に入り、私にとっての最期の指名する。

 

平日の夜だった。

 

この日なんとなくおーいお茶を2本買った。

 

いつも通りにまったりとプレイを楽しんだ後に、上着のポケットに入れていたおーいお茶を渡したが、俳句の内容はもう覚えていないほどピンとこないものだった。

 

そしてもう1本は出すタイミングを失ってしまいポケットの中。

 

彼女に半年間楽しかったと感謝のしるしにポケモングッズを渡し、二人でホテルを出た。

 

街灯が暗がりを照らしてる。

 

ホテルからお店の前までの帰り道、これまたいつも通り他愛のない話をしながら、頭の中では「これで最期か。」と妙にさみしい気持ちになっていた。

 

そしてあっという間にお店に着いてしまい、お互いに「今までありがとう」と言って別れた。

 

帰り道、喉が渇いたのでポケットにおーいお茶が残っていたことを思い出した。

 

そういえば、自分の方のお茶にはどんな俳句が書かれていたのだろう。

 

おもむろに上着のポケットからお茶を取り出して、ラベルを見るとこう書かれていた。

 

 

"おひなさま 二人はどこで 知り合った"

 

 

 

おれとれんかちゃんはどこで知り合ったんだっけ?

  

ああそうか。風俗だ。

 

私たちはただの風俗嬢と客だ 。

 

お茶の俳句に未練がましい気持ちを諭されたような気がして、私はお茶をごくごくと喉に流し込み、心の中でれんかちゃんにもう一度さよならを言った。

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